「エステを日常に」
という思いでホームサロンをオープンさせたのは、今から20年以上前のこと。
長男がお腹の中にいて臨月の20代後半の頃でした。

エステサロンが
『敷居の高い贅沢な特別な場所』ではなく、忙しい日常のほんの少しの すき間に
『誰でも気軽に通える場所』でありますように。

いつもよりお肌が潤って
いつもよりお顔がキュッと上がって
いつもより顔色が明るくなって
いつもより脚が細っそりして
いつもよりウエストがすっきりして
ちょっと嬉しくて

「よし！明日からまた頑張ろう」
と思える場所に。

そんなサロンにしたいと思ったのにはこんな過去の経験がありました。

大手エステサロンに勤めていた1990年代の頃。
売り上げを上げるために必死に働いていた 20代前半。

４～５人のスタッフで年間１億の売り上げを作り、全国ベスト１～２位に選ばれ、スタッフルームには本社からの賞状が飾られていました。

毎月 売り上げを伸ばすことを目標に働き、いかに効率よく数をこなすかを考え、お客様の施術は流れ作業のように次から次へと痩身の機械をセットしました。

オイルマッサージもロボットのように誰に対してもマニュアル通りで、結果を出すために複数のエステコースをすすめ、高額の化粧品や美容機器も買ってもらう事もありました。

お客様との信頼関係も出来ない事も多く、お客様が いつの間にか来店されなくなったり、解約やクレームなどもよくある事でした。

いつからか、そんな仕事の仕方に疑問を感じ…

１人のお客様に１人のスタッフが じっくり対応し、
ローンを組まず誰でも通いやすいエステサロンにしたいという思いから
当時一緒にいた４人で大手フランチャイズ店を抜け中規模のエステサロンを開きました。

20代半ばの頃でした。
小さめのオフィスビルを借りてエステサロンをオープンさせました。

私達の理想とする「1対1のサロン」１人のお客様に１人のスタッフがしっかりと時間を費やしました。

スタッフ全員で、グアム・サイパン・バリ・プーケット…と世界のリゾートのスパへ研修の旅も行き、技術も磨きました。

ゆったりとしたスペースと、
ゆったりと流れる時間。
お茶を飲んで頂く場所や一緒にお話するような時間も取りました。

流れ作業ではないゆったりとしたエステにお客様の満足度も上がったように思いました。
…ところが

広告費、家賃、電気代や水道代、人件費など維持費が予想以上にかかるようになりました。

理想の１対１の接客はコストがかかるため、１人あたりの単価を上げなければ回らなくなってきました。

たびたびの料金の値上げやコンセプトのブレから少しずつ客足は遠のき、だんだん店じまいの方向に向かう事になりました。

理想だけでは仕事にならないという現実の厳しさを知りました。
私が20代後半の頃でした。

そんな頃、
サロンを辞めると同時に臨月のお腹で、自宅で「エステを日常に」をコンセプトにホームサロンをオープンさせました。

初めは、前のサロンに通ってくれていたお客様数人をコースが残ったまま 引き継いだ状態でしたので、しばらくは マイナスの日が続きました。
30歳になる頃でした。

それでも
「1対1のサロン」

誰でも気軽に通いやすい場所
「エステを日常に」
というコンセプトは変える事なく続け、

いつの間にか20年が過ぎました。

今、ようやくあの頃
夢に描いていたような
誰でも無理なく通う事のできる1対1のゆったりとしたエステサロンになりました。

アロマの香り、優しく流れる音楽、ふわふわのガウン、窓から見える緑。
これが20年以上かけて作り上げた私の理想のエステサロンです。

それぞれの肌質、お悩み、目的に合わせてじっくりカウンセリングし、お一人様ずつ丁寧に心をこめて
１日３名様限定でお肌と体をケアさせていただいております。

homesalonPURE   ジュン